男 / 幸田 文 著

「男は黙ってよく働いている。だいじにしなければなあと思う」働く男性たちに注がれるやわらかな眼差し。歿後30年、幸田文随筆の粋男は黙ってよく働いている<br>だいじにしなければなあと思う<br><br>歿後30年。<br>「男」をめぐる初の随筆選。<br><br>羅臼の鮭漁、森林伐採、ごみ収集、救急医療、下水処理、少年院、橋脚工事ーー<br>日常の暮らしを支える現場で働く男性たちに注ぐ、やわらかく細やかな眼差し。<br>現場に分け入り、プロフェッショナルたちと語らい、自身の目で見て体感したことのみを凜とした文章で描き出す、行動する作家・幸田文の随筆の粋。<br><br><br>(収録作品)<br>男(濡れた男/確認する/切除/火の人/傾斜に伐る/都会の静脈/まずかった/ちりんちりんの車/救急のかけはし/並んで坐る/橋)<br>ちどりがけ<br>当世床屋譚<br>植える<br>出合いもの<br>いい男<br>男のひと<br>素朴な山の男<br>男のせんたく<br>男へ<br><br>幸田 文 著
講談社
2020年07月
オトコ
コウダ アヤ
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