凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論 下 / 蓮實 重彦
今なおラディカルで、創造的な批評の金字塔。下巻には『「ボヴァリー夫人」論』とを繋ぐ、工藤庸子氏による必読の長篇解説も収める。19世紀半ばから後半にかけて活躍し、アカデミー入会を果たしたフランスの作家マクシム・デュ・カン。現在では「フロベールの才能を欠いた友人」としてのみ知られる謎多き人物の足跡を丹念にたどり、フランス第二帝政期が残した歴史的、文化的痕跡を追う本書は、大作『「ボヴァリー夫人」論』とともに、21世紀のいまこそ読まれるべき書物である。<br>蓮實 重彦
講談社
2015年06月
ボンヨウ ナ ゲイジユツカ ノ シヨウゾウ ゲ マクシム デユ
ハスミ シゲヒコ
/