霞が関で昼食を / ふゆの 仁子

財務省官僚の立花は、新たに立ち上げられた部署に自ら配属希望してきた有望な新人・樟が、中高時代から自分に思いを寄せていたと知る自他ともに認める食い道楽の財務省官僚・立花は、新部署に配属希望の若手・樟の面談を任された。事実上、立花のための新部署――『危機対策準備室』に、引く手あまたの樟が、なぜあえて希望するのか疑問に思う。だが現れたのは、昼食時、立花の通う店の先々で出会う青年だった。驚く立花に、樟は彼の母校である名門中学から後輩だったこと、その頃から立花を想い、ずっと追い続けてきたのだと熱く告げ――。<br>ふゆの 仁子
講談社
2017年07月
カスミガセキ デ チユウシヨク オ
フユノ ジンコ
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