幻獣王の心臓 / 氷川 一歩

高校生の西園寺颯介の前に現れたのは、人語をしゃべる猫。琥珀と名づけられたその猫は、颯介の「眼」と「心臓」をよこせと言うが……十七歳の西園寺颯介は、右目が青で左目が緑というオッドアイの持ち主。「この世のあらゆる正邪を見破る」とされる特別な眼に惹かれ、人外の者が颯介に襲いかかる。そのときバケモノを蹴散らして現れたのは、一頭の美しい白虎。「彼」は十年前、颯介に奪われた自分の心臓を「今こそ返せ」と詰め寄るのだが……。変幻自在の幻獣王と、不可抗力でその相棒に据えられた男子高校生。相性最悪の退魔コンビ、ここに誕生!<br>氷川 一歩
講談社
2016年10月
ゲンジユウオウ ノ シンゾウ
ヒカワ アユム
/