アメリカ 異形の制度空間 / 西谷 修 著
所有権を基盤とする「自由」の理念によって制度化されていったアメリカ。20世紀に一気に「世界」へと浸透したその規範性の特徴とはアメリカとは単なる地名でもなければ国名でもない。キリスト教旧世界が新たな大地に作り出した制度空間の名である。1492年、コロンブスにその一端が「発見」された新天地。西洋から見て「無主の地」は「法的所有」の対象となった。征服と植民により獲得され拡大する新世界。そこに教会・旧制度から逃れるように<自由>と<個人の自立>の観念が生い茂る。今や世界の隅々に浸透しているその根強い規範性の由来を探る。<br>西谷 修 著
講談社
2016年10月
アメリカ イギヨウ ノ セイド クウカン
ニシタニ オサム
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