親鸞   三 / 吉川 英治

 美しい玉日の代りに善信(親鸞)が得たものは、宗門を挙げての非難、迫害であった。それは、法然、滋円、親族にも及ぶ糾弾であった。遠流も辞せず!善信の不退転の決意は揺るぐことなく、未曽有の法難に耐えぬく。――発表当時、菊池寛は、「親鸞の信仰は時代を抜きにしては語れない。この時代の中に親鸞を捉えるという大手腕は、この著者をおいては考えられない」と絶讃した。<br>吉川 英治
講談社
1990年09月
シンラン 3
ヨシカワ エイジ
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