江戸三国志 二 / 吉川 英治
舞台は主として武州、甲州、相州の3国にまたがって展開する。わけても武蔵野の北限、人外境の高麗(こま)村がこのロマンの発祥地。いま鬼女面が渡っている狛(こま)家には、かつてピオが逗留したことがあり、夜光珠の短剣の由縁(ゆかり)の地でもある。魑魅魍魎(ちみもうりょう)のとぐろを巻く甲府城下。少年次郎の冒険心をそそる薮や沼の女影(おなかげ)の迷路。それらは”です”調の文章で詩情豊かに描かれ、読者を無限の空想に浸らせる。<br>吉川 英治
講談社
1990年03月
エド サンゴクシ 2
ヨシカワ エイジ
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