包む 現代日本のエッセイ / 幸田 文

季節と詩情が常に添う父露伴の酒など、子供心にも浸みいったゆかしい言葉を思い出しつつ、わが心を清々しくする珠玉のエッセイ集。季節と詩情が常に添う父・露伴の酒、その忘れられぬ興趣をなつかしむ「蜜柑の花まで」。命のもろさ、哀しさをさらりと綴る「鱸」、「紹介状」「包む」「結婚雑談」「歩く」「ち」「花」など、著者の細やかさと勁さが交錯する29篇。「何をお包みいたしましょう」。子供心にも浸みいったゆかしい言葉を思い出しつつ、包みきれない「わが心」を清々しく1冊に包む、珠玉のエッセイ集『包む』。<br>幸田 文
講談社
1994年05月
ツツム ゲンダイ ニホン ノ エツセイ ニツポン
コウダ アヤ
/