光と風と夢・わが西遊記 / 中島 敦

『宝島』の作者スティヴンスンのサモアでの晩年の生と死を描いた文壇登場作。長篇「光と風と夢」とほか一篇を収録。喀血に襲われ、世紀末の頽廃を逃れ、サモアに移り住んだ『宝島』の作者スティーヴンスン。彼の晩年の生と死を書簡をもとに日記体で再生させた「光と風と夢」。『西遊記』に取材し、思索する悟浄に自己の不安を重ね〈わが西遊記〉と題した「悟浄出世」「悟浄歎異」。──昭和17年、宿痾の喘息に苦しみながら、惜しまれつつ逝った作家中島敦の珠玉の名篇3篇を収録。<br>中島 敦
講談社
1992年12月
ヒカリ ト カゼ ユメ ワガ サイユウキ
ナカジマ アツシ
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