懐かしい年への手紙 / 大江 健三郎

郷里の森を出、都会に出た「僕」と、その森に魂のコンミュ−ンを築こうとする「ギ−兄さん」。“祈りと再生”の主題を深めた名篇。郷里の村の森を出、都会で作家になった語り手の「僕」。その森に魂のコンミューンを築こうとする「ギー兄さん」。2人の“分身”の交流の裡に、「いままで生きてきたこと、書いてきたこと、考えたこと」のおよそ総てを注ぎ込んで“わが人生”の自己検証を試みた壮大なる“自伝”小説。『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』に続きその“祈りと再生”の主題を深め極めた画期的長篇。<br>大江 健三郎
講談社
1992年10月
ナツカシイ トシ エノ テガミ
オオエ ケンザブロウ
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