水晶幻想・禽獣 / 川端康成/〔著〕
鏡の前の女の意識の流れ、性をめぐる自由奔放な空想と溢れるイメージの連鎖を結晶化させた実験小説「水晶幻想」。亡き恋人を慕い〈輪廻転生〉を想う女の独白「抒情歌」。生きものの死を冷厳に見据える“虚無”の視線「禽獣」。「青い海黒い海」「春景色」「死者の書」「それを見た人達」「散りぬるを」等、前衛的手法のみられる初期短篇8篇。“死への強い憧憬”を底流とした著者の文学の原点。<br>川端康成/〔著〕
講談社
1992年04月
スイシヨウ ゲンソウ キンジユウ コウダンシヤ ブンゲイ ブンコ
カワバタ,ヤスナリ
講談社文芸文庫/