戦国の作法 村の紛争解決 / 藤木久志/〔著〕

若衆を中心とした武装の態勢、おとなの判断による発動など、14〜17世紀の村の実相に迫る。中世の村はひたすら明るかったのか。あるいは村の隅々にまで戦国大名の支配が浸透していたのか――実態は「自力」のさまざまな発動が織りなされる熟した社会であった。村同士の争い事の際の言葉戦いという挑戦の作法、暴力の回帰や反復を避けるための人質・わびごとの作法、また犯罪解決のための自検断の作法などを検証し、中世の村の実相に迫る。(講談社学術文庫)<br><br><br>村内部、村同士の紛争や事件解決の方法。 山争い、盗み、放火、殺人などの処理に用いられる自検断の作法。若衆を中心とした武装の態勢、おとなの判断による発動など、14~17世紀の村の実相に迫る。<br>