日本神話と古代国家 / 直木 孝次郎

 神話の条件として著者は、「神々の物語が、一部の人の創作でなく広く民衆に支持され、宗教性と呪術性をもつこと」をあげる。「記・紀」編纂の過程で、また明治以後の歴史教育のなかで、日本神話はどのような潤色が加えられたか。天孫降臨の話やヤマトタケル伝説、三種の神宝などの具体例をもとに、綿密な文献学的方法による研究を進め、古代国家の歴史と形成に果たした神話の実体を明らかにした労作。<br>直木 孝次郎
講談社
1990年06月
ニホン シンワ ト コダイ コツカ
ナオキ ウエキ コウジロウ
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