鏡の中の物理学 / 朝永 振一郎
鏡の中の世界と現実の世界の関係を考えることが、高遠な自然法則を解くカギになる。量子力学と科学を平易かつユーモアを交え説く名著ノーベル物理学賞に輝く著者がユーモアをまじえながら平明な文章で説く、科学入門の名篇「鏡のなかの物理学」「素粒子は粒子であるか」「光子の裁判」を収録。“鏡のなかの世界と現実の世界との関係”という日常的な現象をとおして、最も基本的な自然法則や科学することの意義が語られる。また量子的粒子「波乃(なみの)光子」を被告とした裁判劇は、わかりやすく量子力学の本質を解き明したノン・フィクションの傑作として、読者に深い感銘を与える。<br>朝永 振一郎
講談社
1978年12月
カガミ ノ ナカ ノ ブツリガク
トモナガ シンイチロウ
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