熱帯魚は雪に焦がれる   4 / 萩埜 まこと 著

小夏のイタズラなひとこと「こゆき」に、小雪の心は乱れる。私を呼び捨て? 水族館のサンショウウオの名前? 思いを巡らせるうち、小雪は小夏がかつて口にした「蛙になれたら」という言葉の意味を考えはじめ――。ふたりきりの七浜高校水族館部として活動する、小雪と小夏。<br>孤独を埋める存在から、やがてかけがえのない存在として、<br>お互いを思い合うようになっていく。<br>そんなある日、水族館が公開される文化祭を、<br>小雪は風邪で休んでしまう。<br>そして、見舞いに訪れた小夏のイタズラな一言をきっかけに、<br>小夏がかつて口にした、「蛙になれたら」という<br>言葉の真意について、小雪は思いを馳せることになる。<br><br>ぐるぐると思い悩む時間の中で、<br>お互いを大切な存在と自覚しはじめたふたりは――。<br>萩埜 まこと 著
角川書店
2019年01月
ネツタイギヨ ワ ユキ ニ コガレル 4
ハギノ マコト
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