納得して死ぬという人間の務めについて / 曽野 綾子 著

老老介護、夫の死を見送った今こそ述べる、死ぬという任務とそれまでの生「死」というものだけは確実に人間の生涯に立ちはだかっている。が、この考える以上に誰もに公平に訪れる運命について、日本人は真正面から対峙せず避けて通ろうとしてきた。<br>痛ましい幼年の死も、長寿の死も、その前に晩年が訪れる。すなわち死について考えることとは、それまでの日々をいかに生きるか、考えることでもある。<br>そして、死について、死までの生について考えることを「広く」訴えることは、著者の長年の願いでもあった。<br>幼少時からキリスト教に触れ、13歳で終戦を迎え、23歳で文壇にデビューし愛と死を描き、夫と自分の親を自宅で看取り、85歳で夫を見送った著者が、80年以上にわたって考え、見つけ続けてきた<br>「死」と、その学びから始まる「生きる」ことについての全18話が、待望の書籍化。<br><br>曽野 綾子 著
角川書店
2018年05月
ナツトク シテ シヌ ト イウ ニンゲン ノ ツトメ ニ ツイテ
ソノ アヤコ
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