歌集 いごっそうと村医者 / 小谷了一

父と向き合い医療と向き合い、人々(患者)と関わり 合ってきた。そして今・これから、文学へ身を移そう とする決断のきっかけになる歌集である。 (沖ななも)<「いごつそう」と名づけし父のソファあり蝶ちかくきて急ぎ逃げゆく><br>「いごっそう」とは、土佐の方言で「頑固者」の意味。父親(おやじ)嫌い、短歌嫌いが15年前から短歌を始めた。その父親が亡くなったことで、ようやく正面から父と向きあうことになった、父を超えることを目標に。<br>