歌集 八月の書架 / 片山佳代子

片山佳代子は文字を愛する人である。仕事も図書館の司書を続けている。そして、自己表現として三十一文字の短歌の創作に励んでいる。読者は清澄にして芳潤の抒情にしばし心を奪われるはずである。 (伊藤一彦)「ハリポタの貸し尽くされし八月の書架に魔法をとかす風吹く」<br>7年間で詠んだ歌から約400首を収録。<br>第1章は真夏の風景から、第2章には秋冬の記憶、第3章で春から夏への憧れを、季節の流れに沿って並べる。<br>跋文は伊藤一彦、栞は吉川宏志、乃上あつこ、久永草太が執筆。カバー装画は中村雅奈。<br><br>