歌集 時の舳先 / 長澤ちづ

「あたらしき時の舳(へ)先に立つ踵(きびす)いかなる星へとめざしゆくのか」の歌からの歌集名。「あたらしき時」に平和への祈りを込め、自身もまた新しい時を一歩一歩進んでいく前歌集『振り子の時計』同様に、時の流れに拘って、歌集名を『時の舳先』としました。第5歌集『フランス窓』に直接つながる2013年から、コロナ禍が始まった頃の作品でまとめております。『振り子の時計』が余所行きの歌集なら、こちらは普段着の歌集として位置付けることが出来るかも知れません。(「あとがき」より)<br><br>