句集 橡の花 / 廣瀬町子
師・飯田龍太との永別、そして夫・廣瀬直人との別れ。親しい人々との別れを耐え忍ぶ日々を重ねる著者が、多くの人や俳句の力を支えに歩んで行く。その句はどこまでも純粋で美しい。<うららかやたましひ風になるといふ> <br>すべての悲しみと喜びを裡に秘め、詩神に身を委ねた自恃の立ち姿は凛として美しい。しなやかにして自在な作品の世界は、廣瀬町子という俳人の詩魂を示す。その二十年の成果を問う。(井上康明)<br><br>廣瀬町子
角川書店
2024年02月
クシユウ トチ ノ ハナ
ヒロセ マチコ
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