句集 旅懐 / 森田 純一郎 著

主宰継承とビジネスマンとしての多忙な日々。海外での句作は、日本の季語の魅力を見直す契機にもなった。平成二十五年から二十九年まで、さまざまな土地で詠まれた385句を収める第三句集。句集名『旅懐』は、晩唐の詩人、杜荀鶴(と じゅんかく)の三体詩「旅懐」から得たもので、「旅中のおもい」という意味合いの言葉である。<br>父・森田峠から主宰を継いだ数年間は、海外出張を繰り返しており、海外で仕事と共に句作をせざるを得ない状況だった。<br>たくさんの人に支えられたこの期間の自身の軌跡を残したいという思いも籠められている。<br>