草田男深耕 / 渡辺 香根夫 著

フランス思想にも造詣が深い著者が晩年の草田男作品を様々な角度から研究し、その深みの次元に照明を当てた画期的な草田男論。「難解・おかしくなった」という定説を覆す。&lt;葡萄食ふ一語一語の如くにて&gt; 草田男<br>草田男の俳句を読んでいて思うのは、「眼の人」として物を見つめることが、<br>言葉に光をというディヒターの悲劇とつねに一体であるということです。<br>眼が対象を受動的に映すのではなく、対象から働きかけられて働きかえる力であるとき、<br>それは、&lt;まなざし&gt;です。(講演「草田男のまなざし」より)<br>編は「森の座」代表の俳人・横澤放川。<br>渡辺 香根夫 著
角川書店
2021年11月
クサタオ シンコウ
ワタナベ カネオ
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