家康の天下支配戦略 羽柴から松平へ / 黒田基樹

天下人となった家康が取り組むべき課題は、外様有力大名と安定した関係を作ることであった。羽柴家当主・秀頼を孤立化させ、新秩序を作り出した家康の、戦争を起こさずに覇権を存続する巧妙な政治戦略とは。■優先すべきは「戦場」よりも「日常」■<br><br>▲天下人・徳川家康の戦わずに安定政権を維持し最強組織を作る方法▲<br><br>天下人となった家康が取り組むべき最大の課題。それは、8割を占める外様有力大名と安定した親密な関係を築くことであった。関ヶ原合戦から死去までの15年に、家康は20家を超える外様国持大名家と婚姻関係を結び、そのうちの有力者には松平苗字を授与した。それにより羽柴家当主・秀頼を孤立化させ、「羽柴から松平へ」と、新たな秩序を作り出すことになったのである。戦争を起こさずとも覇権を存続した、巧妙な政治戦略を克明に描き出す。<br><br>黒田基樹
角川書店
2023年10月
イエヤス ノ テンカ シハイ センリヤク
クロダ モトキ
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