代官の日常生活 江戸の中間管理職 / 西沢 淳男

時代劇でおなじみの代官。悪の権化のように描かれてきた彼らは現代のサラリーマンであった。400万石の幕府の経済基盤を支えた代官を理解すれば、江戸幕府がなぜ270年もの間存続できたかが見えてくる。商人から賄賂を受け取り、過重な年貢を強いる――時代劇などで悪の権化のように描かれ続けてきた「代官」。しかしその実態は、部下の不始末に悩まされ、頻繁な転勤や多額の借金に苦労しながらも、全国400万石におよぶ幕府直轄領(天領)の徴税システムを支えた「江戸の中間管理職」であった。1200人を超える江戸幕府の代官たちの経歴を丹念に調査。悲喜こもごもの実態を通して、幕府という組織の本当の姿を照らし出す。<br>西沢 淳男
角川書店
2015年05月
ダイカン ノ ニチジヨウ セイカツ エド ノ チユウカン カンリシヨク
ニシザワ アツオ
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