チベット史 仏教の国の政治と外交 / 正木晃
中国西方の高原を中心に、東アジア・南アジア・中央アジアの境として、他のどの国とも異なる独特の歴史を歩んできたチベット。仏教研究者として幾度も足を運んできた著者による、チベット通史の決定版。7世紀の中央アジアに誕生した軍事国家の吐蕃王国。インドから仏教がもたらされるとチベット仏教が成立し、宗教指導者が政治権力を持つようになる。その中で生まれたのが、独自の理論にもとづいて権力を継承する「転生活仏制度」だった。チベットの歴史は、その宗教を理解していなければ語れない。最初の統一国家誕生から、ダライ・ラマ14世インド亡命までの1400年を、チベット密教研究の第一人者がひも解く、通史の決定版。<br>正木晃
角川書店
2025年04月
チベツトシ
マサキ アキラ
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