大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす / 小林ふみ子

言葉を尽くして繁昌を言祝ぐ、愉快で粋な「狂歌師」になるという遊びを提供した狂歌の大親分・大田南畝。参加型文芸ブームの立役者は、どのように江戸の人を巻き込んでいったのか。豊富な史料から描き出す。天明期、江戸で狂歌が大流行した。狂歌とは、五七五七七の形式に載せて滑稽な歌を詠む文芸である。ブームの仕掛け人・大田南畝の昂揚感のある狂歌は多くの人を惹きつけ、誰もが気軽に参加できるその狂歌会は流行の発信源となった。楽しい江戸のまちの太鼓持ち「狂歌師」という役どころは、いかにして人びとを魅了したのか。平賀源内や山東京伝にも一目置かれ、蔦屋重三郎の良き助言者であった大田南畝の人物像がわかる決定版。<br>小林ふみ子
角川書店
2024年09月
オオタ ナンポ
コバヤシ フミコ
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