鬼むかし 昔話の世界 / 五来 重

こぶとり、桃太郎、天邪鬼…「鬼むかし」は鬼が登場する昔話。仏教民俗学の泰斗が、綿密な現地調査と知見を活かし、昔話の根底に潜む宗教的背景を読み解く。怪異妖怪好き必携、「鬼」の起源に迫った金字塔。こぶとり、桃太郎、天邪鬼……「鬼むかし」とは鬼が登場する昔話のこと。その原型は死霊と祖霊がイメージ化されたもので、死霊は人間を食べる恐怖を与える鬼に、祖霊は恐怖と共に慈しみを持つ鬼となった。これに仏教の羅刹鬼や地獄の鬼なども加わり、修験道の山伏や天狗とも結びついて様々な「鬼むかし」ができあがったのである。仏教民俗学の泰斗が、綿密な現地調査と知見を活かし、昔話の根底に潜む宗教的背景を読み解く。解説 小松和彦。<br>五来 重
角川書店
2021年10月
オニ ムカシ ムカシバナシ ノ セカイ
ゴライ シゲル
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