ただ、そばにいるということ 生きていて。もう死んで。そのはざまで。 / 玉置 妙憂 著
大切な人の最期を看取る。だれにでも起こる、だれもが経験しうること。そのとき、あなたは何ができますか。相手も自分も穏やかにその日を迎えるために。看護師であり僧侶である著者の言葉がしみじみと心に響きます。介護に直面したときに、だれもが体験する「いっそのこと死んでくれ」と「いつまでも生きていて」。この二極、相反する「陰」と「陽」が、自分の中に同時に存在するという矛盾。そして、「陰」の面をひた隠しにしての孤軍奮闘。「死んでくれ」と思ってしまった自分へ自己嫌悪。これらが、介護をする者を苦しめるさらなる原因なのではないか。家族を看取った経験のある看護師兼僧侶である著者だからこそ語れる、真実の介護と看取り。<br>「弱った人にしっかりして! といってもできるわけがない」「傾聴は1日30分」「失敗は一緒に笑う」「別世界に生きていることを認める」・・・。さまざまな事例をもとにした、腑に落ちるアドバイスが満載。腑に落ちていれば、どんなことがあっても、対応できる。介護に向き合うすべての人を応援します。<br>玉置 妙憂 著
角川書店
2020年06月
タダ ソバ ニ イル ト イウ コト
タマオキ ミヨウユウ
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