鉄条網の世界史 / 石 弘之

鉄条網は19世紀のアメリカで、家畜を守るために発明された。一方で、いつしか人々を分断するために用いられていく。この負の発明がいかに人々の運命を変えたのか。全容を追った唯一無二の書。農作物を家畜などから守ることを目的に約160年前に発明された鉄条網は、いつしか人と人とを隔てる強力な暴力兵器へと変貌を遂げた。先住民が押し込められた居留地、アウシュヴィッツ強制収容所、アメリカーメキシコの国境――著者は世界中から資料を掘り起こし、現地取材を重ね、人間の外敵排除の心理がこのシンプルな道具とともに顕在化し、爆発的に膨張したことを明らかにする。鉄条網を通して見る、もう一つの近現代史。<br>石 弘之
角川書店
2019年01月
テツジヨウモウ ノ セカイシ
イシ ヒロユキ
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