猪・鹿・狸 改版 / 早川 孝太郎
九十貫超の巨猪を撃った狩人の話。仕留めた親鹿を担ぐ後をついてきた子鹿の話。怪しい出来事はいつも狸の仕業とされた話。暮らしの表情を鮮やかにすくい取る感性と直観力から生まれた、民俗学の古典的名著。僕は実際近頃にこのくらい愉快に読んだ本はなかった――芥川龍之介(東京日日新聞)<br><br>九十貫を超える巨猪を撃った狩人の話。仕留めた親鹿をかつぐ後から子鹿がついてきた話。村で起きる怪しい出来事はいつも狸の仕業とされた話……。奥三河・横山で見聞、古老から聴き溜めた猪・鹿・狸の逸話が縦横に語られる。芥川龍之介・島崎藤村も絶賛した文学性の高い文章は、伝説や昔話も織り交ぜて独自の伝承世界を形づくっている。暮らしの表情を鮮やかにすくい取る感性と直観力から生まれた、民俗学の古典的名著。<br><br><br>早川 孝太郎
角川書店
2017年11月
イノシシ シカ タヌキ
ハヤカワ コウタロウ
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