古代研究 1 改版 民俗学篇 1 / 折口 信夫
折口学の萌芽となった「ひげこの話」ほか「妣が国へ・常世へ」「水の女」等15篇を収録。折口研究の第一人者であった故・池田弥三郎の秀逸な解説に、若手研究者の筆頭・安藤礼二による新解説を付す決定版!ーー「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)<br><br>折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版! 解説・池田弥三郎/安藤礼二<br>折口 信夫
角川書店
2016年12月
コダイ ケンキユウ 1 ミンゾクガクヘン 1
オリクチ シノブ
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