日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」 / 網野 善彦
鎌倉仏教の宗教者たちと経済活動、貨幣価値と神仏が保証する「無縁」、利子と神に捧げる供物――資本主義の原点に宗教者と神仏の存在を発見し、中世社会の輪郭を鮮明に描いた名著。「なぜ、平安末・鎌倉という時代にのみ、すぐれた宗教者が輩出したのか」。高校教諭時代、教え子から問われて以来30年余、通説を覆す数々の研究の過程で見えてきたものとは何か。「無縁」論から「資本主義」論へ――対極に考えられてきた、宗教と経済活動との関わりを解明。中世社会の輪郭を鮮明に描くと共に、国民国家という枠組をも超えてゆくべき、現代歴史学の課題を提言。網野史学の全容を俯瞰できる名著。解説/呉座勇一<br>網野 善彦
角川書店
2017年03月
ニホン チユウセイ ニ ナニ ガ オキタカ トシ ト シユウキヨウ ト シホン
アミノ ヨシヒコ
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