小さな藩の奇跡 伊予小松藩会所日記を読む / 増川 宏一 著

城もなく武士は僅か数十人。人口1万人余りの伊予小松藩には、150年以上も続いた日記がある。領民の命が優先された善政が綴られている。天災、幕府の圧政を乗り越えたもう一つの江戸がわかる貴重な記録。城もなく武士はわずか数十人。人口一万人余りの伊予小松藩には、江戸時代で唯一、150年以上も書き継がれた日記がある。互いに顔の見える小藩だからこそ、代々の幹部たちは私利を計らず誠実に藩政に取り組んできた。不作の兆しを把握し、大飢饉には一人の餓死者も出さなかった。領民の命を守ることが優先された、類をみない善政が日記から読み取れる。天災、幕府の圧政を乗り越えたもう一つの江戸時代がわかる貴重な記録。<br><br>増川 宏一 著
角川書店
2016年09月
チイサナ ハン ノ キセキ イヨ コマツハン カイシヨ ニツキ オ ヨム
マスカワ コウイチ
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