江戸藩邸物語 増補版 戦場から街角へ / 氏家 幹人
17世紀、諸藩の江戸藩邸では、武力の抑制と争いの回避が優先されるようになった。しかし、武士にも意地がある。武士の道や面子を至上の倫理とし、「戦う者」から「治める者」へ、変換期の悲喜交々を描く。戦乱の世から「徳川の平和」へ。十七世紀後半、幕府や他藩との関係に神経をとがらせる江戸藩邸では、武力の抑制と紛争の回避が最大の優先事項だった。あわせて多くの改革が行われ、遅刻・欠勤、飲酒、そして道の正しい歩き方まで、藩邸の作法が定められていく。しかし、武士にも男(戦士)としての意地がある。「勇ましく戦う者」から「勤勉に仕える者」へと変貌を迫られた武士たちの、悲喜こもごものドラマを描き出す。<br>氏家 幹人
角川書店
2016年06月
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