風蘭 / 岡 潔
名誉欲や物欲にとらわれて、恥じらいや思いやりなど、本来ひとが持っている「心」を忘れ去った「心」を回復するにはどうすべきか。仏教と教育をテーマに岡が人間のあるべき姿を語りおろした一冊。「しだいに心身にしみ込んでくる、そういう知見に満たされている」――内田樹氏<br><br>人を育てるのは大自然であり、その手助けをするのが人間である、だが何をすべきか、あまりにも知らなさすぎるのが現状である――六十年後の日本の行く末を憂い、警鐘を鳴らし続けた岡潔。今まさに彼が危惧していた通り、日本は厳しさのうちにある。少子化が進み、教育の形が刻々と変化する現代社会において、岡が示す教育のあるべき姿は多くの気づきをもたらすに違いない。たおやかな語りの中に慧眼が冴える。文庫版解説・内田樹<br>岡 潔
角川書店
2016年02月
フウラン
オカ キヨシ
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