能の読みかた / 林 望
能の85演目が生き生きと洒脱な文章で描かれる。古典や民俗学に通じた著者ならではの「読みかた」は、中世の感受性を無理なく現代によみがえらせ、能初心者でも十分楽しめる。『林望が能を読む』を再刊。能の舞台は「この世」ではない。謡曲の形で書き留められた情報は、いわば骨格にすぎない。それをどう肉付けして見せるかは、役者の「解釈」次第。その自由闊達さが能という芸能の生命である――。古典や民俗学に通じた著者ならではの「読みかた」は、中世の感受性を無理なく現代によみがえらせ、能初心者でも十分楽しめる。85もの能の演目が、生き生きと洒脱な文章で描きだされ、典雅な能の世界へいつのまにか引き込まれる。<br>林 望
角川書店
2016年02月
ノウ ノ ヨミカタ
ハヤシ ノゾム
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