昔ばなしの謎 あの世とこの世の神話学 / 古川 のり子

過去から現代へ語り継がれる日本の昔ばなし。桃太郎、かちかち山、一寸法師から浦島太郎まで、なじみ深い物語に隠された、神話的な世界観と意味を読み解く。『昔ばなし あの世とこの世を結ぶ物語』改題。桃太郎はなぜ桃から生まれ、犬と猿と雉を味方につけたのか。<br>浦島太郎が玉手箱を開けて死ぬ定めにあるのはなぜか。<br>人間を喰らおうとする山姥の正体とは──。<br>誰もが知りながら、荒唐無稽で謎めいた昔ばなしの世界。<br>しかし多様な伝承の森に深く分け入り、古代神話や民間信仰に<br>その足跡をたどるとき、死と再生、性と笑い、<br>異界とこの世をめぐる共通の世界観が浮かび上がる。<br>現代人が忘れてしまった豊かな意味を取り戻すための神話学。<br><br>(『昔ばなし あの世とこの世を結ぶ物語』改題)<br><br><br><br>古川 のり子
角川書店
2016年09月
ムカシバナシ ノ ナゾ アノヨ ト コノヨ ノ シンワガク ムカシ
フルカワ ノリコ
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