東海道中膝栗毛を旅しよう / 田辺 聖子
東海道中膝栗毛の舞台を自ら辿る田辺聖子。弥次・北、そして十返舎一九とともに歩むかのようなその旅路で、気さくで気取りのない江戸の滑稽の陰に、日本人が失った「生々たる猥雑」の輝きを見出していく。人を笑わせるのは、泣かせるよりもむずかしい――。<br>日本橋から京を目指して百二十五里、<br>江戸庶民の大ベストセラー東海道中膝栗毛の旅路を、<br>滑稽(チャリ)文学を愛する作家・田辺聖子が踏破する。<br>流暢な怒罵嘲弄、調子のよい無責任、憎めない低俗と阿呆らしさ。<br>弥次・北、そして十返舎一九と歩く爆笑の道行きは、さながら浪花のしゃべくり漫才。<br>気さくで気取りのない笑いの陰に、日本人が失った「生々たる猥雑」の輝きを見つけ出す旅。<br>田辺 聖子
角川書店
2016年05月
トウカイ ドウチユウ ヒザクリゲ オ タビ シヨウ
タナベ セイコ
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