おくのほそ道を旅しよう / 田辺 聖子

みちのくを歩き、生々流転のこの世と人生を見つめる旅に出た晩年の松尾芭蕉。三百年の時を経て、名作「おくのほそ道」の舞台を田辺聖子が訪れる。原文の滋味を掬いあげ古典文学の世界へと誘う紀行エッセイ。みちのくは遠い。生きて戻れるだろうか――。<br>江戸の都の名利を捨てて、晩年の芭蕉は遥か東北へ旅立つ。<br>それは新境地を切り開くために、この世と人生の生々流転を見つめる旅路だった。<br><br>そして三百年あまり。芭蕉の足跡を慕う上方の作家、<br>田辺聖子もまたおくのほそ道へと旅立った。<br>気むずかしい爺さんにみえていた芭蕉は、やがて、<br>人生という旅路のやさしい友の顔を見せるようになる。<br><br>原文の滋味を掬い古典へと誘う紀行エッセイ。<br><br>(『「おくのほそ道」を旅しよう』改題)<br>田辺 聖子
角川書店
2016年04月
オクノホソミチ オ タビ シヨウ オク ノ ホソミチ
タナベ セイコ
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