ありてなければ 「無常」の日本精神史 / 竹内 整一

この世のはかなさ、人生のむなしさ。それは時代を超えて日本人の美意識の根底に横たわる。その「無常感」をたどりながら日本人のゆたかな精神性を探り当てる。平凡社刊『「はかなさ」と日本人』に大幅加筆。「世の中は夢か現か現とも夢とも知らずありてなければ」(古今和歌集)。いま、たしかに「ある」が、それは同時に、いつか「なくなる」、あるいはもともとは「なかった」ーー。夢と現のあわいに生きる我々は、そのみずからの「はかなさ」にどう向き合い、超えていくのか。「はかなさ」を巡る、無常の精神史をたどる。平凡社刊『「はかなさ」と日本人』に大幅加筆。<br>竹内 整一
角川書店
2015年12月
アリテ ナケレバ ムジヨウ ノ ニホン セイシンシ ニツポン
タケウチ セイイチ
/