無用の達人 山崎方代 / 田澤 拓也

夏は着古したランニングシャツ、冬は野良着のような作業服を身に纏い酒と笑いとペーソスを愛した隻眼の歌人、山崎方代。孤独と無頼を友とし、虚言と奇行を繰り返しながら短歌一筋に生きた異端の生涯に迫る。「一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております」。夏は着古したランニングシャツ、冬は野良着のような作業服、いつもすりきれたズボンをはいていた隻眼の男、山崎方代――。家族も持たず、定職にも就かず、始末のつかない自分に悩みながら笑いとペーソスの文芸に磨きをかけた孤独と無頼の日々、そして一度だけあった「本当の恋」とは? 虚言と奇行を繰り返しながら、短歌一筋に生きた異端の歌人に迫る。<br>解説・川本三郎<br>田澤 拓也
角川書店
2009年06月
ムヨウ ノ タツジン ヤマザキ ホウダイ
タザワ タクヤ
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