陶淵明 ビギナーズ・クラシックス中国の古 / 釜谷 武志

自然と酒を愛し、日常生活の喜びや苦しみをこまやかに描く一方、「死」に対して揺れ動く自分の心を詠んだ田園詩人。「帰去来辞」や「桃花源記」ほかひとつ一つの詩を丁寧に味わい、詩人の心にふれる。陶淵明は41歳のとき、「帰りなんいざ。田園まさにあれんとす」といって、つとめを辞めて故郷に帰り、隠遁生活を送ります。そして自らの田園体験を通して感じた、日常生活の喜びや苦しみ、揺れ動く自分の心を素直に詩に表現しました。当時としては珍しい、口語や俗語を取り入れた親しみやすい詩は、現代人の心にも共感を呼び起こします。「帰去来辞」や「桃花源記」を含め、代表的な詩の世界を味わい、詩人の心に近づける一冊。<br>釜谷 武志
角川書店
2004年12月
トウ エンメイ ビギナ−ズ クラシツクス チユウゴク ノ コテン
カマタニ タケシ
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