仏教の思想   4 認識超越〈唯識〉 / 服部 正明 他

アサンガ(無着)やヴァスバンドゥ(世親)によって体系化の緒につき、日本仏教の出発点ともなった唯識。仏教思想のもっとも成熟した姿とされ、ヨーガとも深い関わりをもつ唯識思想の本質を浮き彫りにする。ブッダ登場から1000年近く後にインドにあらわれた「唯識」は、中観思想と並ぶインド大乗仏教の二大学派の一つとして仏教思想最高の理論的達成であり、その最も成熟した姿を示すものとされる。5世紀頃にアサンガ(無着)やヴァスバンドゥ(世親)によって体系化されはじめた唯識の思想は7世紀には日本にも伝えられた。日本仏教の出発点であり、ヨーガの実践と深い関わりをもつ唯識思想の本質を浮き彫りにする画期的労作。<br>服部 正明 他
角川書店
1997年06月
ブツキヨウ ノ シソウ 4 ニンシキ ト チヨウエツ ユイシキ
ハツトリ マサアキ
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