みみそぎ / 三津田信三
三津田信三のもとに怪異の記録が持ち込まれる。記録に目を通した三津田は戦慄した――その理由は本書を読んで確かめてみてほしい。本書には記録の一部と、読後に起きた出来事がまとめられている。作家・三津田信三のもとに届いた1冊の古びたノート。それは、旧知の編集者の祖父である三間坂萬造が蒐集した、怪異の記録だった。百物語で耳にしたおぞましい単語、真夜中の露天風呂で囁かれる怪談、なぜか父親の呟きに耳をふさぐ家族……。三津田は、内容の異様さに戦慄し、読む者に障りがあることを危惧するが――。本書は萬造のノー<br>トを一部再現し、その後起きた事の記録である。読むほどにざわつきに囚われる最恐の怪異譚。<br><br>三津田信三
角川書店
2024年12月
ミミソギ
ミツダ シンゾウ
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