好きな子の親友に密かに迫られている / 土車甫

「全部、あたしで解消していいよ」そう抱き着いてくるのは、俺の好きな人――の親友、日向晴。他に好きな子がいるのに、今日も俺は彼女と二人きりの部屋で。一途な初恋と抗えない欲望の間で揺れ動く恋物語開幕。 俺は、強く気高く、そして微笑むと誰よりも可愛い初恋の人――夜咲美彩に幾度となく告白をしては、毎度玉砕している。<br> そんな諦めの悪い俺の前に立ちはだかるのは、夜咲の親友・日向晴。そして肝心の夜咲はいがみ合う俺たちを微笑ましげに眺めている。こんなちょっぴり変わっているけど平穏な俺たちの日常は、とある一つの“誘い”をきっかけに徐々に崩れ始める。<br>「あたしのこと、全部好きにしていいよ。……美彩の代わりに」<br> 潤む目。触れる柔肌。二人きりの部屋の中、熱に浮かされたような表情で迫ってきたのは、友達だったはずの日向で――!?<br> 一途な初恋と抗えない欲望、その間で揺れ動く恋物語開幕。<br>土車甫
角川書店
2023年12月
スキ ナ コ ノ シンユウ ニ ヒソカ ニ セマラレテ イル
ツチグルマ ハジメ
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