隣の席の中二病が、俺のことを『闇を生きる者よ』と呼んでくる / 海山蒼介
一流の殺し屋が潜入先の高校で出会ったのは……中二病の少女だった。 「ククク我と同じ闇を生きる者よ」「っなぜ俺の正体が分かった!」中二病と殺し屋。そう、この二人はお互いにお互いを勘違いしているのである!秘密の任務を請け負って高校に潜入した暗殺者・黒木猫丸は驚愕した。<br>「待っていたぞ、私と同じ闇を生きる者よ!」<br>謎の少女が他の人間とは一線を画するオーラで呼びかけてきて――<br>お前が俺の標的(ターゲット)“紅竜(レッドドラゴン)”なのか!? (※いえ、ただの中二病です)<br><br>寝言で猫丸の名を呼ぶのも、手作りのお弁当をお裾分けしてくるのも、普段は不敵で仰々しいくせに時折無邪気な笑顔を見せてくるのも、俺を油断させるためだとでもいうのだろうか……!<br><br>一方、竜姫紅音も勘違いしていた。「私と同じ中二病の同志と巡り合えるなんて……」(※いえ、本物の暗殺者です)<br><br>中二病と暗殺者。なにもかも違うのに「闇の住人」同士は惹かれあう!<br>海山蒼介
角川書店
2022年12月
トナリノセキノチユウニビヨウガオレノ
ウミヤマ,ソウスケ
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