虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛 / 櫛木理宇

平和な街で発覚した残虐な女性監禁殺人事件。犯人の青年には前歴があったが、かつては気弱な少年だった。元家裁調査官で当時彼の担当をしていた白石は、友人で刑事の和井田の依頼を受け調査を始めるが……。穏やかな日常を送る、元家裁調査官の白石洛(しらいし らく)は、友人で刑事の和井田(わいだ)から、ある事件の相談を持ち掛けられる。白石がかつて担当した少年、薩摩治郎(さつまじろう)。7年後の今、彼が安ホテルで死体となって発見されたという。しかし警察が治郎の自宅を訪ねると、そこには鎖につながれ、やせ細った女性の姿が。なんと治郎は女性たちを監禁、虐待し、その死後は「肉」として他の女性に与えていたという。かつての治郎について聞かれた白石は、「ぼくは、犬だ」と繰り返していた少年時代の彼を思い出し、気が進まないながらも調査を開始する。史上最悪の監禁犯を殺したのは、誰? 戦慄のサスペンスミステリ!<br>櫛木理宇
角川書店
2023年03月
リヨシユウ ノ イヌ モト カサイ チヨウサカン シライシ ラク
クシキ リウ
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