ハンス・ヨナスの哲学 / 戸谷 洋志

処理の課題を残す原子力発電所を作ってもよいのか、遺伝子操作と生命倫理、気候変動への責任ほか。現代的なテーマを「責任」という視点で検討し解いた哲学者、ハンス・ヨナスの日本ではじめての入門書。ハイデガーの弟子、ユダヤ人のハンス・ヨナスはその生命・技術倫理で国際条約などに広範な影響を与えた哲学者。彼の思想は、師・ハイデガーがナチスを賛美するという衝撃やアウシュビッツ収容所で母親を亡くすという悲しい経験に思索を重ね練り上げられた。「人は未来世代へ責任を取りうるのか?」原子力発電やゲノム編集など今なお発展し続ける技術と生命への問いに対し、まさに必要とされるヨナス哲学の入門書。文庫化にあたり、「補論 『存在と時間』とヨナス」を書き下ろし掲載。<br>戸谷 洋志
角川書店
2022年03月
ハンス ヨナス ノ テツガク
トヤ ヒロシ
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