船玉さま 怪談を書く怪談 / 加門 七海

書けない話は存在する。それが「力」の強い話だ。この手のものを書こうとすると寝た子を起こすごとく怪異は甦って禍を呼ぶ(本文より)。すべて実体験。ぞくぞくする12篇に書き下ろし1篇を収録。海が怖い。海は死に近いからーー。山では、「この先に行ったら、私は死ぬ」というような直感で足がすくんだこともある。海は、実際恐ろしい目にあったことがないのだけれど、怖い。ある日、友人が海に纏わる怖い話を始めた。話を聞いているうちに、生臭い匂いが立ちこめ……。(「船玉さま」より)<br>海沿いの温泉ホテル、聖者が魔に取り込まれる様、漁師の習わしの理由、そして生霊……視える&祓える著者でも逃げ切れなかった恐怖が満載。<br>「&quot;これ本当に実体験! ?&quot;と驚くことばかり。ぞくぞくします。」 高松亮二さんも絶賛の声! (書泉グランデ)<br>文庫化にあたり、メディアファクトリーから刊行された『怪談を書く怪談』を『船玉さま 怪談を書く怪談』に改題し、書下ろし「魄」を収録。解説:朝宮運河<br>加門 七海
角川書店
2022年02月
フナダマサマ カイダン オ カク カイダン
カモン ナナミ
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