妖キ庵夜話 顔のない鵺 / 榎田 ユウリ
兄の伊織に執着する青目の気配に不安を感じつつも、日常を保とうとする洗足家。しかし、街で鉈を持った男に襲われたり、「あなたの指をください」と老婦人に迫られたりと、不可解な出来事が続き……。「御指を、いただきたく存じます」<br>洗足伊織(せんぞくいおり)のもとに現れた老婦人は、<br>妖人《鬼指(おにゆび)》と名乗る。<br>刃を手に、指をくれと迫りながらも、彼女はひどく怯えていた。<br>他にも《シシン》、《天邪鬼》と、存在しないはずの妖人たちが伊織に近づく。<br>青目の関わりを察した伊織は、<br>家令・夷(えびす)にある指示を下す。<br>一方、刑事の脇坂(わきさか)は『麒麟の光』事件の真相を追う。<br>そこには正体不明の《鵺(ぬえ)》の気配が潜み……。<br>本当に悪い奴は、誰なのか。<br>妖人探偵小説第8弾。<br>榎田 ユウリ
角川書店
2020年03月
ヨウキアン ヤワ カオ ノ ナイ ヌエ
エダ ユウリ
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